甘旨肥濃
読み方:かんし ひのう
意味
甘くおいしく、脂肪分が多くて濃厚な食べ物、すなわちぜいたくなごちそうをいう。単に美食を指すほか、文脈によっては、そのようなぜいたくな食事ばかりを求めることへの戒めを含む。
由来
中国・明代末期(16世紀末〜17世紀初め)に洪自誠が著したとされる『菜根譚』に、「肥甘旨濃非真味、真味只是淡(肥え甘くうまく濃いものは本当の味ではなく、本当の味は淡いものにある)」とあることに由来する。原文では「肥甘旨濃」の語順であり、日本では「甘旨肥濃」も用いられる。
備考
主に漢文調・文章語として用いられる語で、日常会話では「ぜいたくな食事」「こってりしたごちそう」などと言うことが多い。原典に忠実な語順は「肥甘旨濃」。
別表記
- 肥甘旨濃
例文
- 祝いの席には、甘旨肥濃の料理が数多く並んだ。
- 毎日甘旨肥濃なものばかり食べず、野菜や穀物もバランスよく取るべきだ。
- 『菜根譚』は、甘旨肥濃よりも淡い味わいに真の価値があると説く。