甕中之鼈
読み方:おうちゅう の べつ
意味
甕(かめ)の中にいる鼈(すっぽん)のように、逃げ場がなく、容易に捕らえられる者や物のたとえ。包囲されて退路を失い、相手の思うままに処置されるほかない状態をいう。
由来
中国由来の成句で、甕の中に入った鼈は逃げ場がなく、容易に捕らえられることに基づく。そこから、包囲されて逃走できない者や、すでに相手の手中にあって簡単に捕らえられる対象のたとえとなった。日本語では「甕中の鼈」ともいう。特定の初出文献や成立年代は明確でない。
備考
主に文章語・教養的な表現で、相手を直接評すると侮蔑的に響くことがある。「鼈」は一般的な亀ではなく、すっぽんを指す。
別表記
- 甕中の鼈
補足
- 「鼈」は「べつ」と読み、ここでは「すっぽん」を指す。一般的な亀の意味だと誤解しない。
- 「甕」は「おう」と読み、「かめなかのべつ」とは読まない。
例文
- 敵軍は完全に包囲され、甕中之鼈となった。
- 退路を断たれた犯人は、もはや甕中之鼈だった。
- 城を包囲して補給路も塞げば、籠城軍は甕中之鼈である。
分類
類義語
- 俎上之魚