現身説法
読み方:げんしん せっぽう
意味
仏・菩薩が衆生を救うため、その者に応じた姿を現して仏法を説くこと。転じて、言葉だけで教えるのではなく、自分自身が行動や生き方で手本を示し、人を教え導くことをいう。
由来
仏教語。「現身」は仏・菩薩が人々を救うために姿を現すこと、「説法」は仏の教えを説くことをいう。中国語訳『法華経』の「観世音菩薩普門品」には、衆生を救うために仏身などを現して説法するという趣旨の「即現仏身而為説法」が見られる。鳩摩羅什訳は406年頃で、この経文・思想を背景として成立した語である。
備考
本来は仏・菩薩が姿を現して教えを説く意の仏教語。現代では、指導者などが自ら実践して模範を示す意で用いる。「自分の経験を話すこと」だけを指す語ではない。
別表記
- 現身說法
誤用・混同注意
- 「現身設法」は誤り。正しくは「現身説法」。
- 単に体験談を語る意味ではなく、自らの行動によって教えを示す意味で用いる。
例文
- 校長は毎朝だれよりも早く校門に立ち、あいさつの大切さを現身説法で生徒に伝えている。
- 安全管理について語るだけでなく、自ら保護具を正しく着用する現身説法の姿勢が求められる。
- 祖父が質素な暮らしを続けながら人を助ける姿は、子どもたちへの現身説法となった。
分類
類義語
対義語
- 言行不一致
- 有言不実行