猫鼠同眠
読み方:びょうそ どうみん
意味
本来は悪人を取り締まる立場にある者が、かえって悪人と結託し、ともに悪事を行ったり見逃したりすること。猫と鼠という本来は相容れないはずのものが一緒に眠る、というたとえからいう。特に、役人・警察・監督者などの職務上の癒着を批判する際に用いる。
由来
中国の歴史書『旧唐書』五行志に基づく故事。唐の龍朔年間(661~663年)に洛州で猫と鼠が同じ乳を飲む異常な出来事があったと記され、人々は「盗人に当たる鼠を捕らえるべき猫が捕らえない」こと、すなわち盗賊を取り締まる役人が職務を怠る兆しだと解した。この故事から、猫と鼠が共に寝る意の「猫鼠同眠」が生まれた。
備考
日常会話ではまれで、文章語・批評語として用いられる。単に仲の悪い者同士が仲よくする意味ではなく、取締役・監督者側が悪事に加担するという非難を含む。
補足
- 読みを「ねこねずみどうみん」としない。通常は「びょうそどうみん」と読む。
- 「猫鼠同乳」は『旧唐書』に見える故事上の表現であり、「猫鼠同眠」の誤記ではない。
例文
- 不正業者を監督すべき部署の幹部が接待を受けていたなら、まさに猫鼠同眠だ。
- 捜査側と犯罪組織の癒着が疑われ、報道では猫鼠同眠ではないかと厳しく批判された。
- 内部監査までが不正を見逃していては、猫鼠同眠と非難されても仕方がない。
分類
類義語
- 同悪相済
- 同流合汚