同悪相済
読み方:どうあく そうさい
意味
悪人どうし、または同じ悪事に関わる者どうしが、互いをかばい、助け合うこと。共通の悪事や不正を隠すために結び付く関係を、非難の意味を込めていう。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろ(およそ紀元前91年ごろまで)に編んだ『史記』の「呉王濞列伝」に見える「同悪相助(同じ悪をなす者は互いに助け合う)」という趣旨に基づく成語。「済」は「助ける・救う」の意で、「同悪相済」は悪人どうしが相互に助け合うことを表す。
備考
主に悪事・不正・癒着などを批判的に述べる際の硬い表現。「相済」は「互いに助ける」の意であり、善意の助け合いには通常用いない。
別表記
- 同惡相濟
誤用・混同注意
- 「同悪相助」と混同されることがある。『史記』の本文には「同悪相助」の形が見えるが、「同悪相済」も成語として定着している。
- 単に「悪人が共に悪事をする」の意味に限定するのは不十分で、互いにかばい助け合うという含みがある。
例文
- 不正経理に関わった幹部たちは、同悪相済の関係で互いの責任を隠そうとした。
- その集団は友情で結ばれているのではなく、利益を守るための同悪相済にすぎない。
- 首謀者だけでなく協力者も同悪相済していたため、事件の全容解明には時間がかかった。
分類
類義語
- 同悪相助
- 朋比為奸