猪突豨勇
読み方:ちょとつ きゆう
意味
イノシシが一直線に突進するように、周囲の事情や結果を十分に考えず、強い勢いで行動すること。また、その向こう見ずな勇ましさをいう。目的に熱中して突き進む積極性を表す場合もあるが、一般には無謀さや慎重さの欠如を含みやすい。
由来
「猪突」はイノシシのようにまっすぐ突進すること、「豨勇」は「豨(いのしし)」のような激しい勇気をいう。これら二つの漢語を重ね、向こう見ずな突進と勇猛さを表した四字熟語である。中国古典の特定の一句を直接の典拠とする故事成語ではなく、日本で漢語的に用いられてきた表現とされる。成立年代は未詳。
備考
「猪突猛進」とほぼ同義だが、「猪突豨勇」は使用頻度が低く、難字の「豨」を含むため読みにくい。日常語では通常、「猪突猛進」が用いられる。批判的な文脈になりやすい。
誤用・混同注意
- 「猪突希勇」は誤記(正しくは「猪突豨勇」)。
- 「猪突猛進」と混同して「ちょとつもうしん」と読むのは誤り(読みは「ちょとつきゆう」)。
例文
- 彼は周囲の忠告を聞かず、猪突豨勇に計画を進めたため、途中で大きな問題に直面した。
- 若者の猪突豨勇な行動力は魅力でもあるが、経験者による支えも必要だ。
- 改革には猪突豨勇の気概だけでなく、状況を見極める冷静さも求められる。