狼狽為奸
読み方:ろうばい いかん
意味
悪人どうしが手を組み、互いに助け合って悪事や不正を行うこと。単に仲間であることではなく、悪い目的のために結託するという強い非難の意味を含む。
由来
「狼」と「狽」は、互いに支え合わなければ歩けないとされた伝説上の獣であり、常に連れ立つものと考えられた。このイメージから「狼狽」は本来、身動きが取れずうろたえる意にもなった。四字の形「狼狽為奸」は、清末の呉趼人による小説『二十年目睹之怪現状』(1903年ごろ起筆、20世紀初頭)に見え、悪人どうしが結託して奸悪を行う意で用いられた。
備考
主に文章語・評論で用いる強い非難語。「狼狽」を「慌てる」の意味に取り、「慌てて悪事をする」と解釈しない。「奸」は悪事・よこしまな行いの意。
誤用・混同注意
- 「狼狽為姦」と書くのは誤り。悪事・よこしまな行いの意では「奸」を用いる。
- 「狼狽」を『慌てる』の意味だけで捉え、『慌てて悪事を働くこと』と誤解しない。
例文
- 汚職に関与した幹部たちは狼狽為奸して、組織的に証拠を隠そうとした。
- 詐欺グループが狼狽為奸し、高齢者から金銭をだまし取っていた。
- 利権を守るために狼狽為奸する者たちの行為は、厳しく調査されるべきだ。
分類
類義語
- 同悪相済む
- 同流合汚
- 朋党比周