朋党比周
読み方:ほうとう ひしゅう
意味
仲間どうしで党派・派閥をつくり、互いに気脈を通じて私的な利益を図ること。特に、公の立場よりも身内や派閥の利益を優先し、不正にかばい合ったり結託したりする、否定的な意味で用いる。
由来
中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想家・荀子による『荀子』の「臣道」に見える語とされる。「朋党」は仲間でつくる党派、「比周」は互いに親しみ結託する意である。臣下が徒党を組んで身内を囲い込み、私益を図るあり方を戒めた表現である。
備考
現代では主に政治・組織内の派閥争いや縁故主義を批判する文脈で使う。「仲間と協力する」という中立・肯定的な意味ではなく、私益のための不公正な結託を指す。
誤用・混同注意
- 「朋党」を単なる親しい友人の集まりと解釈するのは不適切で、通常は私益を図る派閥・徒党という否定的な意味を伴う。
- 「比周」は「ひしゅう」と読み、「ひしゅう」「ひしゅう」以外の読みや「比衆」などの表記は誤り。
例文
- 社内で朋党比周に走れば、公正な人事評価は望めない。
- 政治家が朋党比周して利権を守るようでは、市民の信頼を失う。
- 彼は朋党比周を嫌い、派閥に属さず実力で意見を述べた。