狗彘不若
読み方:くしてい ふじゃく
意味
犬や豚にも及ばないほど、人間としてひどく卑しく、道理や道徳に反した行いをすること。また、そのような人物を厳しくののしっていう語。
由来
中国・戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想家・荀況による「荀子」栄辱篇に基づく。「狗」は犬、「彘」は豚、「不若」は及ばない・劣るという意味で、礼義を失った人間は犬や豚よりも劣る、という強い非難を表した。
備考
文語的で非常に強い非難を表す語であり、日常会話ではあまり用いない。特定の人物に直接使うと激しい侮辱となるため、使用場面には注意が必要。
誤用・混同注意
- 「犬彘不若」と書くのは一般に誤りで、標準表記は「狗彘不若」。
- 単に動物を嫌う意味ではなく、人としての道に反する行為への激しい非難を表す。
例文
- 弱者をだまして私腹を肥やすとは、狗彘不若の所業だ。
- 部下を危険にさらして自分だけ責任を逃れた彼は、狗彘不若と厳しく非難された。
- どれほど利益が大きくても、狗彘不若と呼ばれるような行いをしてはならない。