牛首馬肉
読み方:ぎゅうしゅ ばにく
意味
表向きに掲げるものと、実際の内容が食い違っていること。牛の首を看板として掲げながら、店の中では馬肉を売るというたとえから、見せかけだけ立派で実質が伴わないことや、宣伝・主張と実態が異なることをいう。
由来
中国の『晏子春秋』内篇雑下に見える故事に基づく。春秋時代の斉の景公(在位:紀元前6世紀)が宮中では女性の男装を許しながら、民間では禁じたため、晏嬰が「門に牛の首を掲げ、内で馬肉を売るようなものだ」と諫めた話に由来する。『晏子春秋』自体は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前3~2世紀頃)に成立・編纂されたとされる。
備考
批判的な意味で用いる故事成語である。日常会話では、同じく「見かけと実質が違う」意の「羊頭狗肉」のほうが比較的よく使われる。
誤用・混同注意
- 「牛頭馬肉」と書くのは誤りとされる。出典に基づく表記は「牛首馬肉」。
- 「羊頭狗肉」と混同されやすいが、いずれも看板・外見と実態の不一致を表す類義語である。
例文
- 広告では最高品質をうたっているのに、届いた商品は粗悪だった。これは牛首馬肉というほかない。
- 環境保護を掲げながら大量の廃棄物を出す企業姿勢は、牛首馬肉だと批判された。
- 公約では住民第一と言いながら、実際には住民の意見を聞かないのでは牛首馬肉になってしまう。
分類
類義語
対義語
- 名実一致
- 言行一致