羊頭狗肉
読み方:ようとう くにく
意味
見かけや看板では立派なものを示しておきながら、実際にはそれに見合わない粗悪なもの・別のものを提供すること。宣伝文句と実態が違うこと、または表向きと本心・内容が一致しないことを、非難していう。
由来
中国宋代の禅書『五燈会元』に見える「羊頭を懸けて狗肉を売る(懸羊頭売狗肉)」に基づく。羊の頭を店先に掲げて羊肉を売るように見せ、実際には犬の肉を売るというたとえである。『五燈会元』は南宋の淳祐12年(1252年)頃に編まれたとされる。なお、これに似た「牛首を門に懸けて馬肉を内に売る」という表現は、より古い『晏子春秋』にも見られる。
備考
「羊頭を掲げて狗肉を売る」を縮めた語。「狗」は犬を表す漢字である。広告・商売・組織の建前などが実態と異なる場合に使い、相手を欺くという強い非難を含む。文字どおりの食肉の話ではない。
補足
- 「羊頭犬肉」と書くのは一般的な慣用表記ではない。犬を表す字は「狗」を用い、正しくは「羊頭狗肉」。
例文
- 高級素材を使うと宣伝していたのに、実際は安価な代用品ばかりで、羊頭狗肉の商売だと批判された。
- この商品の広告は効果を大きく見せているが、内容を確かめないと羊頭狗肉になりかねない。
- 会社の理念だけを立派に掲げ、職場環境を改善しないのでは羊頭狗肉と受け取られる。
分類
類義語
- 有名無実
- 看板倒れ
- 名目倒れ
対義語
- 名実一致
- 表裏一致
- 看板に偽りなし