牛童馬走
読み方:ぎゅうどう ばそう
意味
牛を飼う子どもと、馬を走らせる役の者を指す語。そこから、身分や社会的地位が低い人、または一般の庶民をいう。古い身分制度を前提とした文語的な表現である。
由来
中国・唐代の元稹が白居易の文集に寄せた「白氏長慶集序」の「王公妾婦、牛童馬走之口、無不道」に見える。「牛童」は牛飼いの子ども、「馬走」は馬を扱う従者を指し、身分の低い者や庶民を表す語となった。
備考
現代の日常会話ではほとんど使われない文語的な語。身分の上下を前提とするため、現代の実在の人々に対して用いる際は注意が必要。「牛馬走」とは別語。
誤用・混同注意
- 「牛馬走」と混同しない。「牛馬走」は一般に「ぎゅうばそう」と読み、召使い、または自分をへりくだっていう語である。
例文
- その小説は王侯だけでなく、牛童馬走の日々の暮らしも丹念に描いている。
- 史料には、牛童馬走にまで新しい法令を知らせたと記されている。
- 彼は自らを牛童馬走の出だと称し、学問によって身を立てた。
分類
類義語
- 庶民
- 市井の人
- 匹夫匹婦
対義語
- 王侯将相
- 高官顕爵