滄海横流
読み方
そうかい おうりゅう
意味
世の中の秩序が失われ、政治や社会が激しく乱れること。もとは大海の水が四方へあふれ流れるさまをいい、その混乱にたとえた表現である。転じて、動乱の時代や混乱が広がった状況をいう。
由来
中国の歴史書『晋書』の「王尼伝」にある「滄海横流、処処不安也(滄海が横流し、至る所が不安である)」に基づく。西晋末期ごろ(3~4世紀)の社会的混乱を背景とする表現で、『晋書』自体は唐代の貞観22年(648年)ごろに編纂された。滄海は青々と広い海、横流は水が四方へあふれ流れる意。
分類・構成
備考
主に政治・社会の大きな混乱を、文語的・格調高く表す語。「横流」は「よこながれ」ではなく「おうりゅう」と読む。日常会話よりも評論、歴史叙述、演説などで用いられやすい。
誤用・混同注意
- 「横流」を「よこながれ」と読まない。正しくは「おうりゅう」。
- 「蒼海横流」と書くのは一般的でなく、標準的な表記は「滄海横流」。
例文
- 政変と戦乱が重なり、国は滄海横流の時代に入った。
- 滄海横流のなかでも、彼は住民の安全を守るために行動した。
- 急激な制度変更が相次ぎ、その業界はいま滄海横流の様相を呈している。
類義語
- 天下大乱
- 乱世騒乱
- 群雄割拠
- 風雲急を告げる
対義語
- 天下泰平
- 海晏河清
- 泰平無事