渇而穿井
読み方
かつじせんせい
意味
のどが渇いてから井戸を掘る、という意味から、必要や問題が生じてから慌てて対策・準備を始めることをいう。事前の備えを怠り、対応が遅すぎることを戒める言葉。
由来
中国の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』の「素問(そもん)」にある「渇而穿井、斗而鑄錐(渇いてから井戸を掘り、戦いになってからきりを鋳る)」に由来する。『黄帝内経』は戦国時代から前漢期(おおむね紀元前3世紀~紀元前1世紀ごろ)に成立したとされる。日本語では「渇して井を穿つ」ともいう。
備考
事前準備の重要性を説く、やや硬い文章語。日常会話では「渇して井を穿つ」や「泥縄」のほうが使われやすい。
例文
- 災害が起きてから避難所の運営方法を決めるのでは、渇而穿井の対応になってしまう。
- 情報漏えいの事故を受けてからセキュリティー対策を強化するのは、まさに渇而穿井だ。
- 市場が冷え込んでから資金繰りを見直すのではなく、渇而穿井にならないよう平時から計画を立てるべきだ。
類義語
- 泥縄
- 泥棒を捕らえて縄を綯う
- 後手後手
- 後の祭り