清夜捫心
読み方:せいや もんしん
意味
静かな夜に自分の心に手を当てるようにして、その日の言動や過去の行いを深く省みること。転じて、人に見られないところで自分の良心に照らし、過ちや至らなさを反省することをいう。
由来
唐代の詩人・白居易が友人の元稹(字は微之)に送った書簡「与元九書」に見える語句に基づくとされる。書簡は元和年間、9世紀初頭(およそ810年ごろ)に書かれたとされ、「清夜」は静かな夜、「捫」は手で探る・なでる意である。夜に自らの心を探るという表現から、ひそかに自己を反省する意味になった。
備考
文章語・教訓的な表現で、日常会話ではあまり用いない。「捫」は「手でなでる、手探りする」の意を持つ難字である。自己反省を促す文脈で使う。
誤用・混同注意
- 「清夜問心」と書くのは誤記で、正しくは「清夜捫心」。「捫」は『手で探る・なでる』意である。
例文
- 一日の言動を清夜捫心し、相手を傷つける発言がなかったか省みた。
- 権限を持つ者ほど、清夜捫心の態度を失ってはならない。
- 失敗を部下のせいにする前に、まず清夜捫心して自分の判断を振り返るべきだ。