反躬自省
読み方
はんきゅうじせい
意味
自分の行いや考え方を自分自身に照らして振り返り、誤りや足りない点がなかったかを深く反省すること。「反躬」は自分の身・行為を顧みること、「自省」は自ら省みることをいう。単に後悔するのでなく、改善すべき点を主体的に見つめ直す意味で用いる。
由来
中国の古典に由来する語。とくに『孟子』尽心上にある「反身而誠、楽莫大焉(身に反って誠あらば、楽しみこれより大なるはなし)」という、自らを振り返る思想が「反躬」の背景とされる。『孟子』は戦国時代の思想を伝える書で、紀元前4~3世紀ごろに成立したと考えられる。「反躬」と「自省」を重ねて、自分を顧みて反省する意を表す四字熟語として日本語でも定着した。
備考
主に文章語・改まった表現で用いる。「反躬」は「はんきゅう」と読み、「はんぐ」とは読まない。自己を必要以上に責める意味ではなく、自分の言動を客観的に振り返る態度を表す。
例文
- 失敗の原因を部下だけに求めず、まずは反躬自省して自分の指示に問題がなかったかを確かめた。
- 厳しい批判を受けたときこそ、感情的に反論する前に反躬自省する姿勢が必要だ。
- 毎晩日記を書くことは、一日の言動を反躬自省し、翌日に生かすよい習慣である。
類義語
- 内省
- 省察
- 自己反省
- 反省自責