自己弁護
読み方:じこ べんご
意味
自分に向けられた批判・非難・責任追及などに対し、自分は悪くない、または事情があったと説明して、自身を正当化・擁護すること。日常では「言い訳をする」というやや否定的なニュアンスを伴うことが多い。法律上は、当事者が自らを弁護する意味でも用いられる。
由来
特定の中国古典や故事を典拠とする四字熟語ではない。「自己(自分自身)」と「弁護(理由を述べて守ること)」を組み合わせた漢語複合語である。明治期(1868~1912年)以降に整備・定着した近代的な法律・評論語彙の流れで広まったと考えられるが、正確な初出年は不明である。
備考
日常語では「言い訳」「責任逃れ」のような否定的な響きを伴いやすい。一方、法律的な文脈では中立的に用いられる。「正当防衛」や「自己防衛」とは意味・用法が異なる。
別表記
- 自己辯護
補足
- 「自已弁護」の「已」は誤りで、正しくは「自己弁護」の「己」。
- 身体への攻撃に対する「正当防衛」や、危険から身を守る「自己防衛」と同義とみなすのは不適切。
例文
- 会議で失敗を指摘されると、彼は改善策を述べずに自己弁護に終始した。
- 自己弁護ばかりせず、まず迷惑をかけた相手に謝罪することが大切だ。
- 被告人は弁護士を選任せず、法廷で自ら自己弁護を行った。
分類
類義語
- 自己正当化
- 自己弁明
- 弁明
- 釈明
- 言い訳
対義語
- 自己批判
- 自己反省
- 自責