流連荒亡
読み方:りゅうれん こうぼう
意味
遊びや享楽に深くふけり、帰ることや本来果たすべき仕事・責任を忘れること。特に、為政者が舟遊び・狩猟・酒宴などに夢中になり、政治を顧みないような過度の遊興をいう。
由来
中国の戦国時代(紀元前4~3世紀頃)の思想書『孟子』「梁恵王下」に見える語。「流」は川を下り、「連」は川をさかのぼって、ともに帰るのを忘れて遊ぶこと、「荒」は狩猟に飽きないこと、「亡」は酒を楽しむのに飽きないことを指す。これらの遊興にふける行為が諸侯の憂い、すなわち政治上の問題になると説かれた。
備考
現代では日常的な娯楽一般を非難する語ではなく、遊興が度を越して本分や責任を怠る場合に用いる。主に文章語・批評的な文脈で使われる。
補足
- 「流連荒忘」と書くのは誤り。正しくは「流連荒亡」。
- 単に旅行やレジャーを楽しむ意味ではなく、遊興にふけって本分を怠るという非難の意味を含む。
例文
- 社長が流連荒亡に陥り、接待や遊興ばかりを優先すれば、会社の信頼を失いかねない。
- 歴史書には、君主が流連荒亡の生活を続けて国政を乱した例が少なくない。
- 休日を楽しむこと自体は悪くないが、学業を放り出して流連荒亡するのは考えものだ。