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没分暁漢

読み方:もつぶんぎょうかん

意味

物事の道理や事情を理解できず、分別のない人をいう語。「没」は「無い」、「分暁」は物事をはっきり理解・弁別すること、「漢」は男・人の意である。相手を見下していう強い非難の表現として用いられる。

由来

中国禅宗の語録に見られる禅語系の漢語に由来する。「没」は「無」、「分暁」は理解・弁別、「漢」は人を表し、字義どおりには「理解のない者」という意味である。唐代から宋代(7〜13世紀)にかけての中国禅林で用いられ、日本へは宋代禅の受容以後、鎌倉時代以降に伝わったと考えられる。特定の初出資料・年は未詳。

備考

禅語由来の硬く古風な語で、現代の日常会話ではほとんど用いない。相手を「道理の分からない者」とののしる強い軽蔑語になり得るため、使用には注意が必要。

別表記

  • 没分曉漢

補足

  • 「もっぷんぎょうかん」と読むのは誤り。標準的な読みは「もつぶんぎょうかん」。
  • 「身分の低い男」の意味と解するのは誤り。「分暁」は物事を理解し、弁別することをいう。

例文

  • 師匠は、事情も確かめずに人を責める弟子を没分暁漢だと厳しく戒めた。
  • 相手を没分暁漢と呼んで切り捨てる前に、分かりやすく説明する努力も必要だ。
  • 古い禅語の文章では、道理をわきまえない人物を没分暁漢と呼ぶことがある。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字