気呑山河
読み方:きどん さんが
意味
気勢が山や河川をも飲み込むほど強大であること。転じて、人の意気・気概・勢いが非常に盛んで、周囲を圧するほど雄大であるさまをいう。英雄的な志や堂々とした迫力をほめる表現。
由来
中国・元代(13世紀後半~14世紀前半)の雑劇、金仁傑作とされる「蕭何月夜追韓信」に、「背楚投漢、気吞山河」と見える。「気」は気勢・意気、「呑」は飲み込む意で、気勢が山河さえのみ込むほどである、という比喩から生まれた。日本では通常「気呑山河」と表記する。
備考
文章語的で、主に人物・演説・軍勢・組織などの圧倒的な勢いや気概を称賛する際に用いる。「山河」は山と川、すなわち広大な自然・天地を表す。
誤用・混同注意
- 「気飲山河」と書くのは誤り。飲食の「飲」ではなく、のみ込む意の「呑」を用いる。
例文
- 彼の演説は気呑山河の迫力をもち、会場の聴衆を魅了した。
- 新興チームは気呑山河の勢いで強豪を破り、決勝へ進んだ。
- 困難を前にしても、彼女は気呑山河の気概で新事業を率いた。