権謀術数
読み方:けんぼう じゅっすう
意味
時々の情勢や利害に応じて、目的を達するために巧みにめぐらす計略や手段のこと。「権謀」は臨機応変の策略、「術数」は計略・駆け引きをいう。特に政治や権力争いにおける、打算的で表に出ない策を批判的にいうことが多い。
由来
中国後漢の歴史書『後漢書』王允伝に見える語とされる。後漢末の政争を扱う文脈に由来し、2世紀後半から3世紀初めごろの中国の政治的状況を背景とする。「権謀」と「術数」はともに策略・計略の意をもち、重ねて、目的のために臨機応変に用いるさまざまな策や駆け引きを表すようになった。
備考
政治・外交・組織内の権力争いなどで、やや否定的に用いられることが多い語です。「術数」はここでは数学的な数ではなく、計略や手段を意味します。
補足
- 「権謀術策」とするのは一般的な定着形ではない。標準的な表記は「権謀術数」。
- 「術数」を数学・占術だけの意味と誤解しない。この語では計略・手段を指す。
例文
- 戦国時代の群雄は、領土を守り勢力を広げるため、権謀術数を尽くした。
- 彼は権謀術数に長けているが、部下からの信頼を得られているとは言いがたい。
- 交渉で必要なのは権謀術数ではなく、相手と誠実に向き合う姿勢だ。