模稜両可
読み方
もりょう りょうか
意味
態度や判断をはっきり決めず、どちらの側にも都合よく受け取れるように曖昧にすること。また、両方にいい顔をして、責任ある決断を避けること。多くは批判的な意味で用いる。
由来
中国・唐代(7世紀後半~8世紀初め)の宰相・蘇味道が、物事を明白に決断すると誤った際に罪を負うため、「模稜(あいまい)にして両端を保つのがよい」と述べた故事に由来する。『旧唐書』蘇味道伝に見える。『旧唐書』の成立は後晋の945年ごろ。
分類・構成
備考
「中立である」というより、立場を明確にせず両方に取り入ろうとする消極的・批判的な語感が強い。「模稜」は、角がはっきりしないことから、あいまいなさまをいう。
誤用・混同注意
- 「模凌両可」は誤り。正しくは「模稜両可」。
- 「模棱両可」の「棱」は中国語などで用いられる異体字であり、日本語では通常「模稜両可」と表記する。
例文
- 会議で模稜両可な答弁を続けていては、新しい方針を決められない。
- 彼は双方に配慮するあまり、模稜両可の態度だと批判された。
- 危機的な局面では、模稜両可ではなく、責任ある判断を示す必要がある。