林蘿秘邃
読み方:りんら ひすい
意味
林の木々とつる草が深く生い茂り、人目につきにくいほど奥深く静かな場所・景色をいう。「林蘿」は林とつる草、「秘邃」は隠れていて奥深いことを表す。主に山林や寺院周辺などの幽玄な自然景観を描写する語。
由来
「林蘿(りんら)」は林と、草木に絡みつくつる草を指し、「秘邃(ひすい)」は人目から隔たり、奥深く静かなさまを表す漢文語である。これらを重ねて、草木が繁茂する奥深い山林を表現した語とされる。特定の初出文献および成立時期は未詳。
備考
自然景観を格調高く描く文語的な表現で、日常会話ではほとんど用いない。人の性格や一般的な状況には通常使わず、山林・渓谷・寺院周辺などの奥深い景色に用いる。
誤用・混同注意
- 「蘿」を「羅」と書かない。蘿はつる草を表す字である。
- 「邃」を「遂」や「隧」と取り違えない。
- 「秘邃」の読みを、宝石の「翡翠」と混同しない。
例文
- 古寺の裏山には、林蘿秘邃たる小径が続いている。
- 水墨画は、霧に包まれた林蘿秘邃の渓谷を見事に描いている。
- 調査隊は人の手がほとんど入らない林蘿秘邃の地へ分け入った。
分類
類義語
- 深山幽谷
- 鬱蒼茂密
- 山深林密