朝秦暮楚
読み方:ちょうしん ぼそ
意味
朝には秦に従い、夕方には楚に従うという字義から、時勢や利害に応じて、すぐに態度・方針・所属を変えることをいう。信念や定見がなく、移り気であるという批判的な意味で用いる。
由来
中国・北宋の文人、晁補之(ちょうほし、1053~1110)の「北渚亭賦」にある「朝秦而暮楚」に基づく。戦国時代の有力国であった秦と楚の間を、朝夕で行き来するように仕えるという表現から、節操なく立場を変える意の成語となった。作品の正確な成立年は不詳だが、11世紀後半から12世紀初頭の作とされる。
備考
主に、人の信念・政策・所属などが一貫しないことを非難していう。単に状況に応じて柔軟に対応するという肯定的な意味には、通常用いない。
補足
- 「朝令暮改」と同じく、方針が変わる意で用いられるが、「朝秦暮楚」は特に節操なく立場や従う相手を変える非難のニュアンスが強い。
例文
- 彼は有利な側につこうとして意見を次々に変えるので、朝秦暮楚だと批判された。
- 選挙のたびに支持政党を替えるだけでは、朝秦暮楚との印象を与えかねない。
- 目先の利益を追って朝秦暮楚を繰り返せば、取引先からの信頼を失う。