反覆無常
読み方
はんぷく むじょう
意味
言動・態度・方針などが何度も変わり、一定していないこと。信念や約束に一貫性がなく、その時々の状況や利害によって意見を翻すような様子をいう。多くは、人や組織の不誠実さ・頼りなさを批判的に表す。
由来
「反覆」は物事をひっくり返すことから、考えや行動を何度も変えることをいい、「無常」は常、すなわち一定不変の状態がないことをいう。南宋の思想家・陳亮(1143~1194)の書簡「与范東叔龍図書」に「時事反覆無常…」とあり、少なくとも12世紀後半にはこの表現の用例が確認できる。日本では漢文由来の四字熟語として用いられる。
分類・構成
備考
人の態度・主張・方針などを、非難や批判の意味を込めていうことが多い。「無常」は仏教語としての「世の移ろい」ではなく、ここでは「一定しない」の意。表記は通常「反覆無常」とする。
誤用・混同注意
- 「反復無常」と書かれることがあるが、四字熟語としては通常「反覆無常」と表記する。
- 「無常」を単に仏教的な「人生のはかなさ」の意味と捉えるのは不正確で、この語では主に「一定しないこと」を表す。
例文
- 彼は反覆無常で、昨日は賛成していた計画を今日は強く批判している。
- 反覆無常な経営方針では、社員も取引先も長期的な計画を立てにくい。
- 交渉相手の条件提示が反覆無常だったため、合意に至るまで時間を要した。