有脚書厨
読み方
ゆうきゃく しょちゅう
意味
書物を収める戸棚・書庫である「書厨」に脚が付いて歩いている、という字義から、まるで歩く書庫のように多くの書物の知識を持ち、記憶力にも優れた非常に博識な人をたとえていう語。一般に、学識の深い人をほめる表現である。
由来
中国・北宋の11世紀ごろの故事に基づく。博学で記憶力に優れた官僚・龔鼎臣(きょうていしん)が、当時の人々から「有脚書厨」と呼ばれたという。元代の1340年代ごろに成立した『宋史』の「龔鼎臣伝」に、彼が「博学強記」であり、時の人がこのように号したことが記されている。
備考
「厨」は台所ではなく、ここでは書物を収める戸棚・書庫を指す。日常会話ではあまり用いない雅語的な四字熟語で、博識な人への敬意や賞賛を表す際に使う。
例文
- 彼女は古典から最新の研究書まで内容を覚えており、研究室では有脚書厨と呼ばれている。
- 地域史については、あの司書に尋ねれば出典まで分かる。有脚書厨のような人だ。
- 先輩の有脚書厨ぶりに頼るだけでなく、自分でも資料を読み込む必要がある。