暗無天日
読み方:あんむ てんじつ
意味
辺りが非常に暗く、空や太陽の光さえ見えないこと。転じて、社会や組織などが抑圧・不正・混乱に覆われ、明るい見通しや希望がまったくない状態をいう。
由来
中国・清代の怪異短編集「聊斎志異」中の「老龍船戸」に見える語とされる。蒲松齢が17世紀後半、康熙年間ごろに著した作品で、もとは「暗くて天日が見えない」という文字どおりの情景を表した。そこから、世の中が暗く希望のない状況をいう比喩として用いられるようになった。
備考
「天日」は太陽の光、または日の当たる場所をいう。単に夜間で暗いことよりも、抑圧や不正によって希望・見通しがない社会状況を比喩的に表す場合に多く用いる。
誤用・混同注意
- 「暗黒天日」は誤りで、正しくは「暗無天日」。
- 単なる物理的な暗さだけを指す語と誤解されることがあるが、比喩的には社会の暗さや希望のなさを表す。
例文
- 言論が封じられ、不正を告発した者まで処罰される社会は、まさに暗無天日の状態だった。
- 長期の停電で照明を失った坑道内は暗無天日で、一歩進むのにも注意を要した。
- 情報が一部の人間に独占されていたため、社員にとっては暗無天日のような職場環境だった。
分類
類義語
- 暗黒世界
- 暗黒時代
- 長夜漫漫
- 暗雲低迷