晴雲秋月
読み方
せいうん しゅうげつ
意味
晴れた空に浮かぶ雲と、澄みわたる秋の月のように、心や人柄が清らかで明るく、わだかまりがないこと。俗っぽい欲や汚れに染まらない、高潔でさっぱりした胸襟・人格をたとえる。
由来
中国・北宋時代(11世紀)の画家・文人である文同(ぶんどう、字は与可)の人柄を評した語に由来する。元代の至正5年(1345)ごろに完成した『宋史』文同伝には、文同について「襟韻洒落、晴雲秋月のごとく、塵埃到らず」という趣旨の記述があり、晴天の雲と秋の月を、世俗の汚れに染まらない高潔な人格にたとえた。
分類・構成
備考
主に人物の品性や胸襟をほめる、文語的で格調高い表現である。単に「晴れた雲と秋の月」という景色を指すだけでなく、清らかで高潔な人柄の比喩として用いる。
誤用・混同注意
- 「青雲秋月」と書くのは誤り(正しくは「晴雲秋月」)。
- 自然の景色だけを表す語と解するのは不十分で、人柄・胸襟の清らかさをたとえる意味が中心である。
例文
- 彼は名声を得ても少しも驕らず、晴雲秋月の人柄を保っていた。
- 恩師の晴雲秋月とした態度は、多くの学生に深い敬意を抱かせた。
- その随筆には、俗事にとらわれない晴雲秋月の境地が表れている。
類義語
対義語
- 利欲熏心
- 俗塵にまみれる