昼夜兼行
読み方:ちゅうや けんこう
意味
昼も夜も休まず、急いで進み続けること。特に、使者・軍勢・旅人などが目的地へ急行するため、寝る間も惜しんで移動するようすをいう。転じて、休みなく仕事や作業を続ける意味で用いられることもある。
由来
中国の歴史書『三国志』に見える語とされる。『昼夜』は昼と夜、『兼行』は両方を合わせて行う、すなわち昼夜の区別なく進むことを表す。『三国志』は西晋の陳寿が3世紀後半(およそ280年代)に編纂した歴史書であり、この語は急を要する行軍・移動の表現として用いられた。
備考
本来は、旅や行軍を休まずに急ぐことをいう。現代では比喩的に、作業や事業を昼夜を問わず進める意味でも使うが、やや硬い文章語である。
別表記
- 晝夜兼行
補足
- 「兼行」を「けんぎょう」と読まない。正しくは「けんこう」。
- 昼夜に別々の仕事を兼業する、という意味ではない。
例文
- 災害現場へ物資を届けるため、救援隊は昼夜兼行で山道を進んだ。
- 使者は重要な知らせを携え、都まで昼夜兼行した。
- 敵の追撃を逃れるため、一行は昼夜兼行で国境を目指した。