夙夜匪懈
読み方
しゅくや ひかい
意味
朝早くから夜遅くまで、少しも怠ることなく仕事や務めに励むこと。「夙」は早朝、「夜」は夜、「匪」は「~ない」、「懈」は怠る意である。特に、君主や組織などに仕える者が、常に気を緩めず職務に尽くすことを表す。
由来
中国最古の詩歌集である詩経の「大雅・烝民」にある「夙夜匪懈、以事一人(夙夜懈らず、以て一人に事う)」に基づく。周代(おおむね紀元前11世紀~前3世紀ごろ)に成立した詩とされ、朝夕怠らず君主に仕えることを述べた表現である。日本へ伝来した具体的な時期は不詳。
分類・構成
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、式辞・表彰文・人物評などで、献身的な勤勉さを格調高くたたえる際に用いられる。「夙夜不懈」とも表記されるが、故事成語としては「夙夜匪懈」が原形である。
誤用・混同注意
- 「夙夜不懈」と表記されることがあるが、原典に基づく一般的な表記は「夙夜匪懈」。
- 「夙」を「しゅう」、「匪」を「ひ」以外に読むなど、読みを誤りやすい。標準的な読みは「しゅくやひかい」。
例文
- 新任の担当者は、夙夜匪懈の努力を重ねて事業の立て直しに取り組んだ。
- 研究者として夙夜匪懈に学問を究めた姿勢は、多くの後進の手本となった。
- 地域の安全を守るため、消防団員は夙夜匪懈の覚悟で訓練を続けている。
類義語
対義語
- 怠惰懈怠
- 遊惰放逸