検索

換骨奪胎

読み方:かんこつ だったい

意味

先人の詩文・作品などの着想や本質を取り入れながら、表現や構成を改めて、独自の新しい作品として作り直すこと。本来は詩作上の技法をいう。単なる模倣ではなく、もとの作品を消化して新たな表現を生み出すという意味で用いる。

由来

中国北宋の僧・恵洪が12世紀初頭に編んだ詩話『冷斎夜話』に見える語。そこでは黄庭堅の詩作論として、元の意味を変えずに語句を新しく作る方法を「換骨法」、先人の詩意を理解して別の形で表現する方法を「奪胎法」と説明する。この二つが合わせられて「換骨奪胎」となった。

備考

主に文学・芸術の創作について用いる。本歌取りや翻案に近いが、原作をそのまま写すことではなく、本質を取り込んで新しい表現へ作り替えることをいう。著作権上の無断転載・盗作を正当化する語ではない。

補足

  • 「換骨脱胎」と書くのは一般に誤りで、正しくは「換骨奪胎」。
  • 単なる盗作・丸写しの意味だと理解するのは不正確で、本来は先行作品を消化して新しい表現に改める創作技法をいう。

例文

  • この小説は古典説話を換骨奪胎し、現代の都市を舞台とする物語に仕立てている。
  • 演出家は伝統的な能の構成を換骨奪胎して、新しい舞台作品を生み出した。
  • 先人の表現をそのままなぞるのではなく、換骨奪胎して自分自身の言葉にすることが大切だ。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字