捨己救人
読み方:しゃこ きゅうじん
意味
自分自身の利益・安全・都合を後回しにし、ときには自らを犠牲にしてでも他人を救うこと。「己を捨てて人を救う」という意味で、深い慈悲や献身的な行為を表す。
由来
仏教における、菩薩が自分の身や利益を惜しまず衆生を救うという慈悲・利他の思想を背景とする語である。「捨己」は自分を捨てること、「救人」は人を救うことを表す。特定の経典の一句を直接の出典とする説は定まりにくく、成立した正確な年代は未詳である。日本では仏教語・漢語的な四字熟語として定着した。
備考
やや硬く格調高い表現で、他者のために身を尽くす行為を称賛する際に用いる。単に親切であるというより、自分の利益や安全を顧みないほどの献身を含意する。
誤用・混同注意
- 「捨己」を「しゃき」と読まない。標準的な読みは「しゃこきゅうじん」。
- 「捨身救人」は類義の別表現であり、「捨己救人」の異体字表記ではない。
例文
- 消防士は危険を顧みず、住民を助け出す捨己救人の行動を取った。
- 災害の現場では、捨己救人の精神で被災者を支える多くの人々がいた。
- 彼女の捨己救人ともいえる献身によって、チームは困難を乗り越えた。
分類
類義語
対義語
- 自己中心
- 利己主義
- 我利我利