披肝瀝胆
読み方
ひかん れきたん
意味
自分の心の奥にある本心をすっかり打ち明け、偽りなく相手に接すること。肝も胆も開いてさらけ出す、というたとえから、誠意を尽くして胸中を語る意味でいう。
由来
中国・晩唐の文人、黄滔(こうとう、9世紀後半〜10世紀初め)の文章「啓裴侍郎」に見える「披肝瀝胆、煦之以日月之光」に基づくとされる。「披」は開く、「瀝」はしたたり落とす、「肝」「胆」は心の奥・真心を表し、内心を余すところなく示す意になった。なお、李白(8世紀)の「与韓荊州書」にも、近い表現である「披肝胆」が見られる。
分類・構成
備考
主に文章語・改まった場面で用いる硬い表現。「披肝瀝胆に語る」「披肝瀝胆の思いを述べる」などと使う。単に秘密を話すことではなく、誠意をもって本心を示すニュアンスがある。
誤用・混同注意
- 「披瀝肝胆(ひれきかんたん)」と語順を混同しないよう注意する。
- 「瀝」を「歴」「暦」などと誤記しないよう注意する。
例文
- 長年の誤解を解くため、二人は披肝瀝胆に互いの思いを語り合った。
- 社長は会見で、会社再建への決意を披肝瀝胆に述べた。
- 部下が披肝瀝胆に意見を言える職場こそ、健全な組織だと考えている。