択善固執
読み方
たくぜん こしつ
意味
多くの考え方や方法の中から、善い・正しいと判断したものを選び、それを軽々しく変えずに固く守り続けること。単なる意地や偏ったこだわりではなく、まず何が善いかを見極めることを前提とする。
由来
中国の古典『礼記』所収の「中庸」にある「誠之者、択善而固執之者也(誠に至ろうとする者は、善を選んで固く守る者である)」に基づく。「中庸」は伝統的には孔子の孫・子思に関係づけられ、戦国時代ごろ(紀元前5〜3世紀ごろ)に成立したとされるが、成立事情には諸説ある。現行の『礼記』は前漢時代に編纂された。
分類・構成
備考
書き言葉や格言的な文脈で用いられる肯定的な語。「善」を十分に見極めずに固執すれば、単なる頑迷さと受け取られることがある。日常会話では言い換えられることも多い。
誤用・混同注意
- 「選善固執」と書くのは誤りで、正しくは「択善固執」。
- 「固執」を「こしゅう」と読むのは誤りで、正しくは「こしつ」。
- 善悪を検討せず自説に固執する意味だと誤解されることがあるが、「善を選ぶ」ことが前提である。
例文
- 新制度を導入する際にも、先人の知恵を択善固執する姿勢が重要だ。
- 彼は流行に流されず、教育に有効だと確信した方法を択善固執してきた。
- 択善固執とは、誤りだと判明した方針まで頑固に守ることではない。