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愛河苦海

読み方:あいが くかい

意味

愛欲や執着を河に、人生・迷いの世界に満ちる苦しみを海にたとえた語。人が愛着や欲望にとらわれ、苦悩から抜け出せない状態、またはそのような苦しみの多い世の中をいう。

由来

「愛河」と「苦海」は、ともに漢訳仏典以来用いられてきた仏教的な比喩である。「愛河」は人を流し去るほど深い愛着・愛欲を、「苦海」は海のように果てしない苦悩を表す。両語を並べた「愛河苦海」の定型としての正確な初出・成立年代は特定されていない。

備考

ここでいう「愛」は、博愛や恋愛のような肯定的な愛ではなく、対象に執着する愛欲・渇愛を指す。日常会話よりも、仏教の解説や格調高い文章で用いられる。

誤用・混同注意

  • 「愛」を一般的な愛情や博愛の意味だけで解するのは不正確で、仏教では執着・愛欲の意味である。

例文

  • 仏教では、執着に縛られた人の世を愛河苦海にたとえる。
  • 名声への欲を捨てられなければ、愛河苦海から抜け出すことは難しい。
  • 僧は、すべての人を愛河苦海から救いたいと説いた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字