離苦得楽
読み方:りく とくらく
意味
苦しみや悩みを離れ、安らぎや幸福を得ること。仏教では、仏・菩薩の慈悲によって衆生が苦から救われ、楽を得ること、またその救済を願うことをいう。
由来
仏教語で、「離苦(苦しみを離れる)」と「得楽(楽しみ・安楽を得る)」を合わせた語である。中国で漢訳された仏教語の表現として用いられ、日本には仏教伝来後(6世紀以降)に伝わったと考えられる。特定の一書のみを典拠とする故事成語ではなく、仏教思想に広く見られる表現である。
備考
仏教・宗教的な文脈で用いられることが多い語である。「苦を抜き、楽を与える」という意味の「抜苦与楽」と近い。日常会話よりも、法話・祈願文・福祉理念などで使われやすい。
別表記
- 離苦得樂
例文
- 仏の慈悲は、すべての人々を離苦得楽へ導く働きだと説かれている。
- 彼は病気や貧困に苦しむ人々の離苦得楽を願い、支援活動を続けた。
- 福祉の理念には、人々の苦しみを減らし離苦得楽を目指す考え方が通じる。