意余言外
読み方:いよ げんがい
意味
言葉として直接表現されている内容のほかに、さらに深い意味・情趣・余韻が含まれていること。とくに詩歌や文章、絵画などが、説明し尽くさないことで豊かな内容を感じさせるさまをいう。
由来
北宋の文学者・欧陽脩(1007~1072)が11世紀に著した詩論書『六一詩話』の、「尽きない意を言外に表すことが詩の極致である」という趣旨の文章に由来する。「含不尽之意、見于言外(尽きない意味を言葉の外に現す)」を踏まえ、「意が言外に余る」とまとめた語である。
備考
主に詩歌・文学・芸術の表現を褒める際に用いる。単なる「遠回しな言い方」ではなく、言葉に尽くされない深い意味や余情があることを表す。
誤用・混同注意
- 「意在言外」と混同されやすいが、「意余言外」も独立した四字熟語として用いられる。
- 単に本心を隠して遠回しに言う意味だけに限定せず、文学的な余韻や深い含意について用いる。
例文
- この短歌は景色を簡潔に描くだけで、別れの悲しみを意余言外に伝えている。
- 批評家は、その小説には説明を超えた意余言外の余韻があると評した。
- 彼の短い返答には、相手への不信感が意余言外ににじんでいた。
分類
類義語
対義語
- 言尽意尽
- 直截明快