恩愛別離
読み方:おんあい べつり
意味
親子・夫婦・兄弟など、深い恩愛(恩や愛情)で結ばれた人どうしが別れること。とりわけ死別のように、再会がかなわない別れの悲しみをいう。仏教では、人が免れがたい苦しみの一つとして捉えられる。
由来
仏教における無常観・人生苦の考え方に基づく語で、「愛する者と別れなければならない苦しみ」を表す「愛別離苦」と近い。中国語に漢訳された仏典の語彙を背景として日本で用いられてきた表現であり、成立した正確な年代や特定の一書は明確ではない。
備考
「愛別離苦」と近い仏教的・文語的な表現。日常会話ではあまり用いず、死別や避けがたい離別を格調高く表す文章で使われる。
例文
- 長年連れ添った夫婦の死別に、遺族は恩愛別離の深い悲しみを味わった。
- 戦乱は多くの人々に、望まぬ恩愛別離を強いた。
- 無常を説く文章では、恩愛別離を避けがたい人生の苦しみとして述べている。