快馬一鞭
読み方:かいば いちべん
意味
足の速い馬は一度むちを当てるだけで十分に走ることから、もともと優れた能力や素質を持つ人は、わずかな助言・援助・刺激を受けるだけで、すぐに大きく伸びたり成果を上げたりするというたとえ。物事が非常に速く進む意でも用いる。
由来
中国の禅籍『五灯会元』に見える「快馬一鞭、快人一言」に基づく。足の速い馬には一鞭で足り、理解の早い人には一言で足りる、という趣旨である。『五灯会元』は南宋の普済が1252年頃に編んだ禅宗の語録集で、日本では才能ある人への適切で最小限の助力を表す四字熟語として定着した。
備考
主に文章語・教訓的な表現として使う。「ただ急ぐ」というより、能力のある人が少しの刺激で大きく伸びるという肯定的な意味合いが中心である。
誤用・混同注意
- 「快馬一便」は誤記(正しくは「快馬一鞭」)。
- 「快馬加鞭」は類義語であり、「快馬一鞭」の表記ゆれではない。
例文
- 彼は基礎力が高いので、要点を一度説明すれば快馬一鞭のごとく課題を仕上げるだろう。
- 先輩からの短い助言が彼女にとって快馬一鞭となり、研究は急速に進展した。
- 有望な若手に適切な機会を与えることは、快馬一鞭の効果を生む。
分類
類義語
対義語
- 牛歩
- 遅疑逡巡
- 停滞不前