心腹之交
読み方
しんぷく の こう
意味
互いに心の底から信頼し合い、秘密や本心も打ち明けられるほど親しい交際・友情のこと。「心腹」は心の奥底、また最も信頼する人をいい、「之」は「の」、「交」は交わりを表す。単なる知人や利害関係の相手ではなく、深い信頼で結ばれた間柄をいう。
由来
中国・明代の長編小説『水滸伝』第六十二回に見える語とされる。同作には「相貌和善、取他做個心腹之交(人柄が穏やかなので、心から信頼できる交友相手にしよう)」という趣旨の用例がある。『水滸伝』は元末から明初、14〜15世紀頃に成立したと考えられている。「心腹(心の奥底)」+「之(の)」+「交(交わり)」から成る。
分類・構成
備考
「心腹の交」とも表記する。主に、非常に親しい友人同士の相互の信頼関係について用いる。「心腹の部下」のような一方的な主従関係を指す語ではない。
誤用・混同注意
- 「心服之交」と書くのは誤り。正しくは、心の奥底を表す「心腹之交」。
- 単に親しい知人を指すのではなく、深い相互信頼で結ばれた交際をいう。
例文
- 二人は学生時代から互いの秘密を打ち明ける心腹之交だ。
- 危機に陥った彼が真っ先に頼ったのは、長年の心腹之交である佐藤氏だった。
- 利害だけで結ばれた関係ではなく、心腹之交を築くには時間と信頼が必要だ。
類義語
対義語
- 泛泛之交
- 萍水之交
- 疎遠な関係