心心相印
読み方:しんしん そういん
意味
互いの心がぴったり通じ合い、考えや気持ちを深く理解し合っていること。もとは師から弟子へ言葉によらず悟りが伝えられる禅宗の考え方をいうが、一般には親しい者同士が強い共感・理解で結ばれている意で用いる。
由来
中国・唐代(9世紀)の禅宗に由来する語。禅僧・黄檗希運の法語を裴休がまとめたとされる『黄檗伝心法要』に、仏から祖師へ悟りが「以心印心」、すなわち心から心へ伝えられる趣旨が説かれる。そこから、心と心が互いに一致し通じ合うことを「心心相印」といった。
備考
禅宗では、悟りを言葉や文字だけに頼らず心から心へ伝えることに関わる語。現代では、恋愛関係に限らず、親友・夫婦・師弟・仕事仲間などの深い相互理解を表す。
誤用・混同注意
- 単に意見が同じであるだけでなく、互いの心情や考えを深く理解し合うことを表す。
- 「心身相印」と書くのは誤り。
例文
- 長年コンビを組んできた二人は心心相印で、言葉を交わさなくても次の動きが分かる。
- 師弟が心心相印の関係を築くには、技術だけでなく互いへの深い信頼が必要だ。
- 二人の提案は細部まで一致しており、まさに心心相印だった。
分類
類義語
対義語
- 意見相違
- 格格不入
- 同床異夢