心広体胖
読み方:しんこう たいはん
意味
心が広くゆったりとしていれば、身体も豊かでおおらかになること。特に、徳のある人は心身ともにゆとりがあり、落ち着いているという意味で用いる。「胖」はここでは肥満の意味ではなく、「ゆったりしている・豊かである」の意。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「大学」にある「富潤屋、徳潤身、心広体胖、故君子必誠其意」に由来する。『礼記』は前漢時代(紀元前2〜1世紀ごろ)に編纂・成立したとされる文献で、徳が身を潤し、心を広く身体をゆったりさせるという教えを表す。
備考
日常会話ではあまり用いられず、文章語・教養的な表現である。「胖」を「太っている」とだけ解釈せず、心身のゆとりや豊かさを表す語として理解する。
別表記
- 心廣體胖
補足
- 「胖」を単に「肥満」の意味と誤解しない。この語では「豊かでゆったりしている」の意。
- 「心広体肥」と書くのは誤りで、正しくは「心広体胖」。
例文
- 長年人のために尽くしてきた祖父は、まさに心広体胖というべき穏やかな人物だ。
- 利益を急ぐだけでなく、心広体胖の余裕をもって部下に接することが大切だ。
- 徳を積み、心広体胖の境地に至ることが、昔から君子の理想とされてきた。
分類
類義語
対義語
- 狭量小心
- 小心翼翼