彩衣娛親
読み方:さいい ごしん
意味
年を取ってからも、色鮮やかな衣服を着て子どものように振る舞い、両親を楽しませること。中国の老莱子の故事に基づき、親を喜ばせようと心を尽くす深い親孝行をいう。
由来
中国・春秋時代の楚の人と伝えられる老莱子(ろうらいし)の故事に由来する。老莱子は七十歳になっても五色の衣を着て幼児のまねをし、年老いた両親を笑わせて喜ばせたという。この話は唐代の624年ごろに編まれた『芸文類聚』に引用される『孝子伝』などに見える。
備考
現代では日常会話より、親孝行をたたえる文章や祝辞などで用いられる雅語である。字は「彩衣娯親」と新字体で書くことも多い。親を幼児扱いする意味ではない。
別表記
- 彩衣娯親
誤用・混同注意
- 「娛親」は「親を楽しませる」の意であり、「親が楽しむ」という意味ではない。
- 「娯(娛)」を「誤」と書かない。
例文
- 祖父母の好みに合わせて催しを企画する彼女の姿には、彩衣娛親の心が表れている。
- 高齢の両親を笑顔にしたいという彩衣娛親の思いから、兄弟で昔の写真をまとめたアルバムを贈った。
- 彩衣娛親は、単に物を贈るのではなく、親の心を慰め喜ばせる孝行のあり方を示す言葉である。
分類
類義語
対義語
- 忤逆不孝
- 不孝不順