扇枕温衾
読み方
せんちん おんきん
意味
夏には枕を扇いで涼しくし、冬には寝具を温めておくこと。転じて、親の身の回りを心を込めて世話し、孝行を尽くすことのたとえ。
由来
中国・後漢の黄香(こうこう、68年ごろ~122年ごろ)にまつわる孝行譚に由来する。『後漢書』黄香伝(南朝宋の范曄が5世紀に編纂)には、黄香が夏は父の寝床や枕を扇いで涼しくし、冬は自らの体で席を温めたとある。これが「扇枕温衾」として、親孝行を表す四字熟語になった。
備考
中国の故事に基づく漢語の四字熟語で、日常会話よりも文章語・教訓的な文脈で使われる。「衾」は夜具・掛け布団の意。現代では文字どおりの世話だけでなく、親を大切にする姿勢全般を表す。
例文
- 祖父母の寝室を整える彼女の姿には、扇枕温衾の心が表れている。
- 「扇枕温衾」は、親を敬い、細やかに世話をする孝行のたとえとして用いられる。
- 昔の道徳書では、黄香の扇枕温衾の故事が親孝行の手本として紹介された。
類義語
対義語
- 不孝
- 忤逆
- 親不孝