昏定晨省
読み方
こんてい しんせい
意味
夕方には親の寝床を整え、朝には親のもとを訪れて安否や健康を尋ねること。転じて、親を細やかに世話し敬う孝行の姿勢をいう。
由来
中国の儒教経典『礼記』の「曲礼上」にある「凡為人子之礼、冬温而夏凊、昏定而晨省(およそ人の子たるの礼は、冬は温め夏は涼しくし、夕べには寝床を整え朝には安否を問う)」に基づく。『礼記』は前漢期、前1世紀ごろまでに編纂・成立したとされる。
分類・構成
備考
儒教における孝の具体例を表す語である。現代では親の寝床を整えるという字義どおりよりも、親を気遣い大切にする心や行いをいう場合が多い。
誤用・混同注意
- 「省」を「省略する・節約する」の意味に取るのは誤り。ここでは親の安否を訪ねる意。
- 「晨」を「朝」などに書き換えない。正しくは「昏定晨省」。
例文
- 祖父母と暮らす彼は、毎朝健康を尋ねるなど、昏定晨省の心を大切にしている。
- 昏定晨省は、親を敬い、日々きめ細かく世話をする孝行の理想として説かれてきた。
- 夕方に母の寝具を整え、朝に体調を確認する娘の姿には、まさに昏定晨省の精神が表れている。
類義語
対義語
- 不孝
- 親不孝
- 忤逆不孝