常住不壊
読み方:じょうじゅう ふえ
意味
仏教語。真如・仏性・法身・涅槃など、現象世界の生滅や変化を超えた真理が、常に存在し、決して壊れたり滅びたりしないことをいう。「常住」は永続して存在すること、「不壊」は壊れないこと。転じて、永久に変わらないものを表す場合もある。
由来
大乗仏教において、涅槃・仏性・真如などを生滅のない永遠の真理とみる思想から生じた仏教語である。中国で5世紀ごろに訳出・整備された『大般涅槃経』などでは、仏性や如来の法身を常住・不滅のものとして説く。このような漢訳仏典の語彙・思想が、日本への仏教伝来後に受容され、「常住不壊」として用いられた。
備考
日常語としては「永久に変わらない」の意にも使えるが、本来は仏教における真如・仏性・涅槃などを指す語である。万物が現実に変化しない、という意味ではない。
別表記
- 常住不壞
誤用・混同注意
- 「常住不変」と混同されやすいが、「不壊」は仏教的には特に壊滅・消滅しないことをいう。
- 万物一般が変化しないという意味に解するのは不正確で、本来は真如・仏性・涅槃などに関する表現である。
例文
- 大乗仏教では、仏性は常住不壊であると説かれる。
- 寺の解説板には、涅槃を常住不壊の安らぎとして表現する文章があった。
- この語は、移り変わる現象の背後に常住不壊の真理を見いだそうとする思想を示している。