布衣蔬食
読み方:ふい そしょく
意味
粗末な布の衣服を着て、野菜を中心とした質素な食事をとること。転じて、ぜいたくを避け、身の丈に合った簡素な暮らしを送ることをいう。
由来
中国の歴史書『漢書』王吉伝に見える「居家布衣蔬食」に基づく。王吉が家では質素な衣服と食事で暮らしていたことを表した語である。『漢書』は後漢の班固らによって1世紀から2世紀初めにかけて編纂された。「布衣」は一般的な布製の衣服、「蔬食」は野菜を主とする粗末な食事を指す。
備考
「蔬」は野菜の意で、「疎」ではない。必ずしも貧困を表す語ではなく、自ら進んで質素に暮らす態度をほめる文脈でも用いる。
別表記
- 布衣粗食
誤用・混同注意
- 「蔬」を「疎」と書くのは誤り。
- 「布衣」を単に着古した服の意味と解するのは不正確で、一般的な布製の質素な衣服をいう。
例文
- 祖父は退職後も布衣蔬食を旨とし、ぜいたくを求めない暮らしを続けている。
- 彼女は収入が増えてからも布衣蔬食の生活を崩さず、余った資金を寄付している。
- 布衣蔬食は単なる節約ではなく、必要以上のものを持たないという生き方でもある。