寡言実行
読み方:かげん じっこう
意味
口数が少なく、むやみに言葉を重ねず、実際の行動によって物事を成し遂げること。また、そのような人や態度をいう。単に無口であることではなく、必要なことを着実に実行する点に重点がある。
由来
「寡言(言葉が少ないこと)」と「実行(実際に行うこと)」を結び付けた四字熟語である。現行の「寡言実行」という定型そのものについて、特定の中国古典などにさかのぼる確かな初出や成立年代は不詳である。ただし、「言葉より行動を重んじる」という考え方は、古くから東アジアの儒教的な倫理観にも通じる。
備考
「不言実行」と近いが、「寡言実行」はまったく発言しないことではなく、口数が少ないことをいう。人物の堅実さや実行力を評価する、褒め言葉として用いられることが多い。
誤用・混同注意
- 「寡黙実行」と書くのは一般的な四字熟語としては認められない。「寡言実行」が標準的な表記。
- 「何も発言しない」という意味に限定するのは誤り。口数は少なくても、行動に移すことを重視する語である。
例文
- 彼は会議では多くを語らないが、寡言実行の姿勢で改善策を着実に形にした。
- 新任の部長は寡言実行の人柄で、派手な約束よりも成果によって社員の信頼を得た。
- 寡言実行を大切にするのはよいが、必要な報告や説明まで省いてはいけない。
分類
類義語
対義語
- 多言無行
- 言行不一致
- 有言不実行