寄人籬下
読み方:きじん りか
意味
他人の家や庇護のもとに身を寄せ、自分の力だけでは独立して生活・行動できないこと。転じて、他人に頼り切りで、その意向に左右される立場にいることをいう。
由来
中国の正史『南史』の「張融伝」に見える句に基づく故事成語。「人の籬(まがき・垣根)の下に身を寄せる」、すなわち他人の家の軒下に住まわせてもらう意から、他人に頼って暮らすことを表すようになった。『南史』は唐代の李延寿が7世紀、659年頃までに編纂した史書である。
備考
「籬」は垣根・まがきを意味する難字。多くは、他人に依存して独立性を欠く状態をやや否定的、または自嘲的に述べる際に用いる。日常会話では「居候」「人の世話になる」のほうが一般的。
誤用・混同注意
- 「籬」を「離」と書くのは誤り。
- 単に一時的に他人の家に滞在する意味ではなく、他人に依存して自由・独立性を欠く状況を含むことが多い。
例文
- 資金も人脈もなく、いつまでも親会社に寄人籬下の状態ではいられない。
- 彼は恩師のもとで学んだが、寄人籬下を脱して独自の研究室を立ち上げた。
- 援助を受けること自体は悪くないが、寄人籬下の境遇に甘んじない努力も必要だ。
分類
類義語
- 居候
- 寄食
- 身を寄せる
- 人の世話になる