安然無恙
読み方:あんぜん むよう
意味
何事もなく、無事であること。病気・けが・災難などがなく、元気で安全な状態にあることをいう。「恙」は病気や災いを意味するため、もとは「病気がない」の意で、そこから広く「被害を受けず無事である」の意味でも用いられる。
由来
中国の明代に成立した歴史小説『東周列国志』第五十六回に見える「安然無恙」に由来する。明代は14世紀後半から17世紀半ばであり、『東周列国志』は17世紀初頭ごろに刊行されたとされる。「安然」は落ち着いて無事なさま、「無恙」は病気・災いがないことを表す。
備考
「恙」は「つつが」とも読み、病気・災いを表す。日常会話よりも文章語・やや改まった表現として使われる。「安然無恙で帰る」のように、人・物・組織が被害なく無事であることにいう。
誤用・混同注意
- 「安然無病」とするのは誤り。正しくは「安然無恙」。
- 「恙」を「きゅう」などと読まず、「無恙」は通常「むよう」と読む。
- 「安全無恙」は一般的な四字熟語としては用いない。
例文
- 激しい台風の通過後、家族全員が安然無恙であると連絡が入り、胸をなで下ろした。
- 遭難した登山者は二日後、安然無恙の姿で救助隊に発見された。
- 長い航海を終え、船も乗組員も安然無恙に帰港した。